近代建築の礎、国家的建造物をつくる

現在の国会議事堂は1920年1月に着工し、17年の歳月をかけて1936年11月に完成しました。当時は日本一の高さを誇り、永田町の高台に美しい御影石で装われた議事堂が「白亜の殿堂」と賞賛されました。建設にあたっては当時の官営八幡製鉄所で約1万トンの鉄骨を製作・仮組みしており、日本製の鋼構造建造物の原点とも言っても過言ではありません。そして、1936年12月24日に召集された第70回帝国議会から使用され、現在も政治経済の中枢として存在し続けています。

日本の大動脈を築く

世界初の高速鉄道であり、日本国内の新幹線として最古の歴史を持つ東海道新幹線。東京と大阪を結ぶ高速鉄道として50年間で56億人もの人々を運び、「日本の大動脈」の役割を担い続けています。そして、この東海道新幹線には、1964年の開通から現在に至るまで新日鐵住金の車輪・車軸・駆動装置が採用されており、現在では130カ国を超える国と地域で、旅客用や貨物用など地域の実情に合わせて利用され、国内外の鉄道輸送の安全の一端を担っています。

モータリゼーションを実現する

1964年東京オリンピックが1つの契機となり、1960年代は高速道路や新幹線が次々と開通していきました。そして1969年、東名高速道路(第一東海自動車道)の大井松田〜御殿場間が開業し、東名高速道路が全線開通しました。建設にあたっては新日鐵住金が基礎抗や橋梁用鋼材など大量の鋼材を提供し、その開通に大きく貢献しました。東名高速道路の開通は日本に本格的な車社会の到来を告げ、人々の暮らしにも大きな変化を与えました。

世界最長の吊り橋に挑む

兵庫県神戸市と淡路島の間の明石海峡に架かる、橋長3,911m中央支間長1,991mの世界最大の吊橋、明石海峡大橋。1988年5月に現地工事に着手し、およそ10年の歳月をかけて1998年4月に完成しました。ナノテクノロジーを駆使して開発された約4,200トンの橋梁用高張力鋼、1㎟の断面積当たり180kgの重さに耐えられる約50,500トンの高強度綱線、マグニチュード8.5クラスの地震に耐えられる設計条件、激しい潮流に対応できる下部工など、当時の最先端技術が数多く活用されています。

日本が誇る、世界のハブ空港を目指す。

東京国際空港(羽田空港)の再拡張事業は、2007年の着工から3年半をかけて進められ、2010年に4本目の滑走路であるD滑走路がオープンしました。このD滑走路建設では、環境保全と100年という超長期の供用を目指し、最新の技術によって、埋立と桟橋の組み合わせによる世界初のハイブリッド構造である滑走路が実現しました。埋立と桟橋部という異種構造を接続するため、接続部には両構造の複雑な荷重・変形挙動に対して安全・安定した構造が要求され、耐荷力性能が高い新日鐵住金の鋼管矢板が利用されました。護岸の変形や沈下を防ぎ、世界中の航空機が安全に離着陸するための滑走路の構造と性能を確保しています。