鉄の製造工程では、これまでの生産活動の中で蓄積されたノウハウが数多く詰まっています。私たちはそのノウハウを標準化し、知的財産化するとともに、常に新たな技術に果敢に挑戦しています。操業技術者のみならず設備技術者、研究者、操業オペレーター全員が一丸となって新たな技術革新のために知恵を出し合います。製品を大量に生産する鉄の生産活動は、少しの改善が莫大な効果を生むもので、これが操業改善の魅力です。
鉄の生産設備も当社の設備技術者自身で設計し製作することが珍しくありません。これは、設備の仕様が品質、生産性、コスト、作業性などに多大な影響を与えるからです。汎用的な設備はほとんどなく、設計した設備の使い方も私たち自らが考えます。そうして設備を動かしては、また改善を重ねていくのです。こうして、産業基盤となる魅力ある商品を提供し続けていくことが私たちの、いや、日本の産業基盤を支える素材産業としての使命なのです。
長い歴史のなかでものづくりの力を追求してきた結果、新日鐵住金の鉄づくりは世界No.1といっても過言ではないレベルにあります。国内外の特許保有件数は世界70カ国で延べ約23,000件。知的財産は「世界で、世界と戦う武器」であり、技術先進性の中核となる技術を知的財産に転換し、戦略的に活用することで、一層の競争力を強化していきます。トムソン・ロイター社が、特許の「数量」「グローバル性」「成功率」「引用における特許の影響力」の4つの基準により選出した、世界で最も革新的な100の企業・研究機関に贈る「Top 100 グローバル・イノベーター 2013」も受賞。鉄鋼を含む金属精錬業界からは世界で1社のみの受賞となりました。
ただ、私たちはこれからも、休むことなく世界最高の技術とものづくりの力を追求し続けます。