「ナノレベルで制御してキロ・トンでつくり込む」。そう表現されるほど、鉄鋼産業は最先端の技術が必要とされる産業であり、かつ、ダイナミックな産業でもあります。新日鐵住金の仕事は、まず「どんなビルを建てたいのか」「どんなデザイン・性能のクルマにするのか」「鉄をどこに、どんな形で使うのか」とお客様に話を伺うところからスタートします。そして、お客様の求める材料を検討し、その材料の性能に基づいたシミュレーションを行っていきます。製品設計の段階から情報を共有し、ニーズをいち早く理解することで、利用技術を含めたソリューションを提供しているのです。鉄鋼産業のソリューションとは、お客様に製品をお届した後(お客様の現場における切断・加工・溶接・組立等の工程)までを考慮し、鉄の材質をつくり込むことを意味しています。
新しい時代をリードしていく産業、人々の生活をより便利で快適なものにする製品、その進化には、常に素材の進化が伴います。鉄鋼材料なくして産業の発展は勿論、私たちの生活は語れません。私たちは、お客様のニーズや時代がもたらす環境の変化を敏感にくみとり、高機能・高付加価値商品を提供し続けてきました。例えば、1台のクルマには使用目的に合わせて100種類以上の鉄鋼材料が使われています。美しいデザインを可能にする加工性、燃費を向上させる軽量性、そして衝突安全性を高める強度など、さまざまな性能を材料としての鉄の力で実現することにより、クルマの進化を支えているのです。また、冷蔵庫を例にとれば、熱を逃がし、汚れにくく、さびにくい特性を持った素材が求められます。そのため、さびの抑制効果のメカニズムを突き止めて実用化したり、自動で汚れを落とすセルフクリーニングや機能美を兼ね備えた形状を提案したりするなど、材料面から革新を促すことで製品の機能や品質向上に貢献しています。鉄という材料の性能にはまだ大きな革新の余地があります。「素材としての鉄の可能性を極限まで引き出す」ことで、まだ生まれていない新しい価値を社会に提供し続けます。