鉄の主な原料は、「鉄鉱石」と「コークス(石炭を蒸し焼きにしたもの)」で、資源に乏しい日本では、鉄鉱石と石炭全てを海外から輸入しています。鉄鉱石の主な輸入先は、オーストラリアとブラジル。日本の年間輸入量1億3,582万トン(2013年度)の内、約6割をオーストラリア、約3割をブラジルが占めています。また、石炭の主な輸入先は、オーストラリアと北米で、日本の年間輸入量は6,239万トン(2013年度)に達します。これらの原料は、載貨重量数十万トンにも及ぶ大型船で運搬され、日本各地の製鉄所へと運ばれていきます。

製鉄所ではまず初めに、「高炉」という設備の中で鉄鉱石とコークスを最高2,200℃まで加熱し、全ての鉄鋼製品のベースとなる「銑鉄」を取り出します。次に、高炉で溶け出した銑鉄を「転炉」という設備におくり、高濃度の酸素を吹き付けます。こうすることで炭素の量を減らし、粘り強く加工しやすい鉄を生み出します。これを「鋼」と呼んでいます。鋼は「連続鋳造設備」へ送り、液体から固体へと変化させます。こうしてできた鋼の塊は、最終製品の形状に合わせて「ビレット」「ブルーム」「スラブ」と呼ばれる3種類につくり分けられ、さまざまな圧延機によって最終的な製品へと加工されていきます。