特長

「耐食性」「低温靭性」「高靭性」などのニーズに対応

  • 新日鉄住金では1000m以上の大深度での石油・天然ガス採取を可能とする海洋構造物用の高強度・高靭性鋼を開発するなど、最先端の鋼材で世界各国・地域の資源エネルギー開発を支え続けています。
  • 新日鉄住金の高HAZ靭性鋼シリーズ(HTUFF®)は、微細析出物を利用し、HAZ部の組織を微細化し靭性を向上させる独自の技術により、最も破壊が起こり易い溶接継手部の靭性を向上させることが可能で、構造物の安全性向上に大きく寄与しています。
  • ジャッキアップリグの脚部にも新日鉄住金の製品が採用されています。ジャッキアップリグはハル部、掘削装置、ジャッキ部、脚部で構成されますが、脚部は非常に大きな重量を支えるため、高強度と高靭性を有する極厚の鋼板が使用されます。
「海洋構造物用ハイテン」を用いた生産プラットフォーム
「ジャッキアップリグ用極厚高強度鋼」を用いた掘削リグ

東南アジアを中心に、40年以上の施工実績

  • 石油、天然ガスなど一次エネルギー消費量の増加に伴い、より多くの資源開発が必要とされる中、厳しい環境における掘削を手掛ける必要性が高まっています。
  • 新日鉄住金エンジニアリングでは、採掘プラットフォームの施工経験が豊富にあります。東南アジアを中心に40年以上の実績を積んでおり、厳しい環境下における採掘技術・ノウハウを蓄積しています。
プラットフォーム施工の様子

海底生産システム(サブシー)の建設も積極化

近年では石油・天然ガス開発が水深 500m 以上の深海に移ってきているため、海底生産システム(サブシー)の建設も積極的に進めています。

海底生産システム(サブシー)

高強度・高耐食性など高い機能をもつ鋼材

近年、厳しい輸送環境や大量輸送・輸送距離の長距離化への対応、軽量化による低コスト化の実現など、解決をしなければならない様々な課題が寄せられています。 新日鉄住金グループでは、長年培った技術力と人材力を活かし、このような課題を解決するための高性能な鋼材を幅広く開発しています。

例えば、新日鉄住金では石油メジャーExxonMobilと共同で世界最高強度のラインパイプ(規格名称:X120(引張強度915MPa=N/mm2以上))を開発しました。X120はこれまでの製品(X70~80)に比べ格段に経済性が向上しました。天然ガスをより高圧にすることで一度にたくさん、遠くまで輸送できます。構造自体も軽量化できるので設置コストが大幅に下がり、エネルギーの安定供給に貢献しています。

カナダで採用された超高強度パイプライン「X120」

また、世界最深級の海底パイプラインである、北アフリカから南欧スペイン天然ガスを輸送するパイプラインでは、圧力や低温に強く、高耐食性・高強度の深海用途UO鋼管を供給し、ヨーロッパにおける天然ガスの安定調達とCO2削減に貢献しています。

  • 新日鉄住金では、造船用の鋼材でも高性能な鋼材を幅広く開発してきました。
  • 例えば、高効率大入熱溶接でも優れたな機械的特性を発揮する「造船用ハイテン」、厳しい寒冷地での航行も可能となる「極低温船舶用鋼」、高い防食性能を有する「造船用耐食鋼」などをラインアップしています。
原油タンカーにも、様々な高性能鋼材を供給

高機能鋼材製造の設備技術力を高めた「耐サワー性」への挑戦

  • 高機能鋼材を製造するためには、絶え間ない技術開発のほか、設備技術力も必要になります。この設備技術力は、「耐サワー性」への挑戦の中で磨かれてきました。
  • 石油・ガスには腐食性物質「硫化水素(H2S)が含まれ、「水素誘起割れ」を引き起こす可能性があり、その原因となる鋼中のMnSの生成を抑制するため、以下のような生産プロセスを実現。
耐サワー性向上のためのプロセス
  • 製鋼工程で硫黄(S)含有量を限界値の10ppm以下まで低減(通常は30~100ppm)して純度を高め、さらに、カルシウム(Ca)を添加することにより残った微量のSを無害化(CaS)して、鋼材圧延時の非金属介在物の伸びを抑制
  • 製造プロセスでは、連続鋳造から圧廷・冷却工程で緻密な制御を行うことで、耐水素誘起割れ特性の低下要因となる金属組織の不均質化を抑制
MnSを無害化し、耐サワー性を実現するポイント

海底パイプラインの敷設

  • 新日鉄住金グループでは、鋼材の開発にとどまらず、例えば海底パイプラインの敷設など施工の分野にも対応できる体制を構築しています。
  • 新日鉄住金エンジニアリングは、パイプラインの敷設傭重能力2500トンの高性能大型旋回デリッククレーンと海底パイプライン敷設機能を併せ持つ大型海洋作業船"くろしお""くろしお2"を使い、数多くの敷設作業を成功させてきました。
高い信頼性を必要とする長距離・大口径・高圧の石油天然ガス輸送用海底パイプラインを数多く施工
敷設される海底パイプライン

コークス炉ガス精製技術を40年以上蓄積

  • 新日鉄住金エンジニアリングでは、1970年以降、グループ内の案件を中心に脱硫設備をはじめとした石炭化学プラントを建設(海外含む)してきました。
  • 精製設備の新規建設のみならず、操業者と一体となり、既存設備の改造・能力増強工事の施工実績も多数あります。
中国/安陽鋼鉄向け脱硫設備(NEDOモデル事業)(2003年)
大分製鉄所向け脱硫設備(2007年)

3つのプロセスによる実績

新日鉄住金エンジニアリングでは、「NH3/TAKAHAX」「バキュームカーボネイト法」「NNF法」という3つのプロセスを用いた精製プラントについて実績を有しています。

プロセス名 NH3/TAKAHAX バキュームカーボネイト法 NNF法
実績 1983年中国 宝山製鉄、広畑、室蘭、大分、名古屋他 2003年中国 安陽鋼鉄 2006年 君津製鉄所
最終副生物 硫安 高純度硫黄 硫酸(濃硫酸/薄硫酸)
脱硫方式 酸化法 平衡法 酸化法
吸収方法 アルカリ吸収 (COG中のNH3を利用) アルカリ吸収 (炭酸ナトリウム) アルカリ吸収 (COG中のNH3を利用)
再生方法 吸収液を空気で酸化、H2S、HCNをS2O3,SCN塩に変えて液中に蓄積 圧力、温度を変化させて液中のH2S,HCNを放散させ酸性ガスで回収 吸収液を空気で酸化、H2S、HCNをS2O3,SCN塩に変えて液中に蓄積
触媒 ナフトキノンスルホン酸を補填 ピクリン酸を補填
脱硫率 90~99% 90~93% 93~99%

天然ガスに求められる厳しい要求に応える素材を開発・提供

新日鉄住金は、優れた靭性を有し-164°Cの極低温に液化されたLNGを安全に貯蔵できる「9%Ni鋼」、貯槽の大型化にも対応した「スーパー9%Ni鋼」や、TMCP技術等との組合わせにより、Ni量を低減させた新鋼材(6~7%Ni)も開発・提供しています。

スーパー9%Ni鋼を使用した液化天然ガス貯蔵タンク

また、世界最深級の海底パイプラインである、北アフリカから南欧スペイン天然ガスを輸送するパイプラインでは、圧力や低温に強く、高耐食性・高強度の深海用途UO鋼管を供給し、ヨーロッパにおける天然ガスの安定調達とCO2削減に貢献しています。

  • 新日鉄住金ステンレスは、耐食性が良好なステンレス厚板を提供しています。最新式熱処理炉、ローラークエンチ及びスプレータイプ冷却装置により、完全な固溶化熱処理が可能です。さらに様々な腐食環境に応じた鋼種を開発し、技術データを揃えて安心してご使用いただけます。
ステンレス厚板を利用したLNGタンク

天然ガスや石油などの受入・貯蔵プラント構築にも強みを発揮

  • 新日鉄住金グループは製鉄における経験やノウハウを存分に活かすことで、天然ガスや石油などのエネルギープラント構築にも強みを発揮しています。
  • 新日鉄住金エンジニアリングでは、長年にわたってLNG基地関連設備,ガス導管設備を数多く建設するとともに、電力・ガス会社以外で唯一LNGを輸入し、自らガス事業も展開しており、エンジニアリングの豊富なノウハウを有しています。
LNG受入設備
天然ガス液化プラント

天然ガスの受入設備をフルターンキーで建設可能

天然ガス供給のみならず事業性の検討から、受入設備の基本設計,機器選定,調達,建設,試運転までフルターンキーでお受けすることが可能です。

天然ガス受入施設の役務フロー
近年の主な実績(LNG受入基地建設)
建設内容
日本 フルターンキー受注 (受入、貯槽、払出、気化、BOG処理、熱調、付臭設備等)、既設増設
日本 フルターンキー受注 (フルターンキー受注 (受入、貯槽、気化、BOG処理、付臭設備等)、ガスエンジン向け
日本 フルターンキー受注 (受入、貯槽、気化、BOG処理、付臭設備等)

LNG受入シーバース・配管橋・貯蔵タンク・ガス導管にも対応

新日鉄住金エンジニアリングでは、海洋土木,海洋鋼構造物への豊富な知見・実績も有しています。
LNG受入用シーバース,受入ローディングアーム,配管,配管橋等海上部の一括施工や、既設設備の改造・増設等最適な方法をご提案することが可能です。また、海上部についても、下部構造物と上載設備の一括設計により、効率的な設備をご提案することができます。

エアーキャスターによる出荷状況

発電所供給用ガス導管・都市ガス事業用ガス導管や、LNG貯蔵タンクの計画・建設について数多くの実績を有しています。

陸上ガスパイプライン
LNG貯蔵タンク

日本で初めて、LNG内航輸送を実現

新日鉄住金エンジニアリングは日本で初めて、LNG内航輸送を実現したパイオニアで、グループ社も含めた豊富な海上輸送の経験・ノウハウと、LNG関連技術を結集して、内航LNG船や出荷・受入基地のトータルエンジニアリングを行うことで実現しました。
このシステムにより、これまでタンクローリーや鉄道輸送のみに頼っていた中小のLNGユーザーに対して、安価にLNGを供給することが可能となりました。また、このシステムは環境負荷低減の面からも望ましいシステムです。

LNG内航船出荷設備/LNG受入基地

採用事例

サブシープロダクションシステム(深海域での油・ガス田の開発)
サブシープロダクションシステム(深海域での油・ガス田の開発)

サブシー事業の概要

サブシーとは、海洋石油・ガス田開発方式の一つである海底生産システム(Subsea Production System)の略称で、ここでは海底に設置された生産・処理設備及び貯留施設への流送設備全般を指します。設備を海底に設置するため固定式プラットフォーム等と異なり大規模な構造物が不要であり、大水深や小規模の油田・ガス田の開発に適しています。

近年、石油・天然ガス開発は水深 500m 以上の深海に移ってきており、最深部では、3,000m付近での開発が行われ、世界的には 3,000 基程度の生産設備が設置されるなど、これからも深海における開発市場は大幅な拡大が見込まれます。

より深い海域で海底油田・海底ガス田を生産

従来、新日鉄住金エンジニアリングでは、シンガポール・タイ・インドネシア・マレーシアの拠点と連携して、固定式プラットフォーム、海底パイプライン等の浅海域での石油・ガス生産システムの建設(設計・調達・施工)を行ってきましたが、今後はより深い海域での海底油田・海底ガス田生産システム(サブシー・システム)の建設にも積極的に取り組むため、サブシー事業推進部を発足させました。

より深い海域で海底油田・海底ガス田を生産
機器等の写真 出典 : JOGMEC/海底生産システムの現状: Subsea Production System)
カナダで採用された超高強度パイプライン「X120」
カナダで採用された超高強度パイプライン「X120」

概要

新日鉄住金は、ラインパイプ分野における最先端の高付加価値製品として開発した X120 グレード("X"は API 5L~米国石油協会ラインパイプ規格~の強度記号)を始めとする高強度複合特性UO鋼管の量産体制を、競合他社に先駆け世界で初めて 2008年3月に確立しました。

増大する開発コスト低減のため、抜本的なサイズダウンニーズに応える

世界のエネルギー消費が趨勢的に拡大する中、とりわけ、天然ガスはクリーンエネルギーとして開発が活発化しており、これに伴ってガス輸送用のラインパイプ需要が着実に増加しています。

一方で、天然ガスの開発環境は年々遠隔地化、過酷化(寒冷地、深海等)が進行しており、パイ プラインに使用される UO 鋼管に対する需要家の要求品位はますます高度化・複合化するとともに、増大する開発コスト低減のため抜本的なサイズダウンニーズ(→高強度鋼管化)が高まっています。

当社はAPI 5L(現在X70 までが主流)の X100、X120グレードを含む高強度複合特性鋼管(低温靭性、高圧潰性、高変形能等)の開発を実施し、量産体制を整えました。

ガスプロム社が事業を進めるSKVパイプライン(サハリン-ハバロフスク-ウラジオストック間幹線)に、当社の「高変形能」UO鋼管が採用されました。

新日鉄住金の技術力が、厳しい自然条件下のパイプライン建設を可能にします
新日鉄住金の技術力が、厳しい自然条件下のパイプライン建設を可能にします

概要

  • 今回採用された「高変形能」UO鋼管は、極低温(-40℃)、かつ地殻変動が起こりやすい、ロシア極東地域の中でも厳しい自然条件が見込まれるエリアにおいて使用されるものです。
  • 当社が有する製鋼・厚板・UO鋼管工程における卓越した一貫製造技術力により実現した「高変形能」が評価されました。

なぜ、高変形能が必要だったのか?

SKVパイプライン(サハリン-ハバロフスク-ウラジオストック間幹線)が通過する極東地域の中には、以下のように厳しい自然条件のエリアが含まれており、この条件をクリアできる鋼管が求められていました。

  • 1.極低温(-40℃)である
  • 2.地震地帯である
  • 3.永久凍土地帯も含まれており、地殻変動が起きやすい

このため、厳しい自然条件下でパイプに強い歪がかかっても破断しにくいという高変形能が求められており、当社の「高変形能」UO鋼管が世界に先駆けてガスプロム社の技術認定を取得致しました。

これは、当社が有する製鋼・厚板・UO鋼管工程における卓越した一貫製造技術力により実現できたものです。

なぜ、高変形能が必要だったのか?

不完全凍土地帯では凍土の融解や凍結によってラインパイプも変形してしまう

高変形能鋼管としては世界最大規模の受注規模

  • 今回の受注規模(約2万t)は、高変形能鋼管としては世界最大規模の数量で、極東のサハリン-ハバロフスク-ウラジオストック間の幹線内で地殻変動が起こりやすい地域約20kmに使用されます。
  • 鋼管は当社のUO鋼管ラインで製造され、2010年内にロシアに到着しています。
  • 当社はロシア内の鋼管会社へ厚板素材を継続的に供給しており、鋼管用素材(厚板)と鋼管製品(UO鋼管)の両面でガスプロム社のプロジェクトに参画するとともに、今後もクリーンエネルギーと言われる天然ガスの供給拡大に向けて貢献していきます。

このため、厳しい自然条件下でパイプに強い歪がかかっても破断しにくいという高変形能が求められており、当社の「高変形能」UO鋼管が世界に先駆けてガスプロム社の技術認定を取得致しました。

これは、当社が有する製鋼・厚板・UO鋼管工程における卓越した一貫製造技術力により実現できたものです。

高変形能鋼管としては世界最大規模の受注規模

新日鉄住金グループの特長(石油・天然ガス)

概要

新日鉄住金は、三井物産(株)と共同で、高強度・深海用途UO鋼管(大径溶接鋼管)を、スペインとアルジェリアを結ぶ天然ガス輸送パイプライン(通称:地中海パイプライン)向けに受注しました。

海底パイプラインのイメージ
海底パイプラインのイメージ

超深海部に高強度X70グレードのUO鋼管が適用されるのは世界初

本パイプラインは、地中海を横断し、水深が最大2160mにも達する深海に敷設されるもので(海底パイプラインとして世界最深クラス)、こうした超深海部に高強度X70グレードのUO鋼管が適用されるのは世界初となります。

地中海パイプラインは、北アフリカのアルジェリア/ソナトラック社(SONATRACH)の天然ガスを、地中海を経て南欧へ輸送する全長226kmのパイプラインで、特にヨーロッパにおいては、天然ガスの安定調達、および京都議定書にそったCO2削減に欠かせない戦略的なプロジェクトと位置づけられています。

パイプラインの施設されるエリア
パイプラインの施設されるエリア

相反する性能を満足する技術的難度の高い複合特性を備えた鋼管

  • 事業主体は、エネルギー会社を中心とする5社の合弁企業であるメドガス社(MEDGAZ)です。
  • 本パイプラインに使用される大径溶接鋼管の総量は約9万トンで、このうち当社のUO鋼管は最深部を含む過半の約5万トンに採用されました。
  • 今回の地中海横断のパイプラインは、UO鋼管としては世界的にも過去に事例がない最大級の深度を 含むルートとなることから、極めて厳しい敷設環境となります。このような環境下では、水深2200mもの超高水圧に耐えられる高強度・極厚肉サイズでの圧潰特性と、海流や地殻変動などに対しても壊れにくい低温靭性という、相反する性能を満足する技術的難度の高い複合特性を備えた鋼管が必要とされます。
  • 今回の採用は、これまでの実績に裏づけられた当社UO鋼管の品質への信頼性、および卓越した技術開発力がメドガス社に高く評価されたものと考えています。
  • 新日鉄住金では、今後も、長年に渡り蓄積されてきた技術先進・優位性を活かし、深海や極寒地、急峻な 敷設箇所等の厳しい環境下に使用される高機能鋼管の供給を通じて、素材の立場からソリューションを提供し、世界の資源・エネルギー開発分野において貢献していきたいと考えています。

カタログ一覧

厚板/総合カタログ

熱延鋼板 中薄板

ダイマジンク®

建設用資材ハンドブック

新日鉄住金の鋼管

配管用鋼管

UO鋼管

化学工業用シームレス管(ステンレス鋼・Ni基合金)

ボイラ用シームレス鋼管

ボイラ・熱交換器用電気抵抗溶接鋼管

ポリエチレン被覆鋼管

チタン

高耐食・耐熱合金

耐熱用オーステナイトステンレス鋼

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