鉄を利用した海の森づくり

磯焼け改善に向け全国37ヵ所で実施

コンブやワカメなど海藻類が失われ、不毛の状態となる磯焼け現象が日本各地の海岸約5,000kmにわたって起きています。

その一因とされる鉄分の供給不足の解消に向け、当社は「ビバリー®ユニット」を開発し、失われた海の藻場再生に取り組んでいます。ビバリー®ユニットは海藻類の生育に必要な「鉄イオン」を腐植酸鉄の形で海に供給します。森林土壌中の「鉄イオン」と「腐植酸」が結合することで生み出される腐植酸鉄を、鉄鋼スラグと廃木材由来の腐植物質を利用して人工的に生成し、供給することで藻場の造成を助けるのです。

このビバリー®ユニットは、全国漁業協同組合連合会が制定している鉄鋼スラグ製品安全確認認証制度で安全性に関する認証を受けています。


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現状の海域環境

現状の海域環境

※磯焼け:コンブやワカメ、その他多種の海藻群落が減少して不毛状態となること

鉄鋼スラグ製品を使った海域環境の改善への取り組み

鉄鋼スラグと、廃木材チップを発酵させた腐植土との混合物を袋詰めしたユニットを海に入れ、人工的に腐植酸鉄を海に供給します。

鉄鋼スラグ製品を使った海域環境の改善への取り組み

袋詰めの鉄分補給ユニット埋設半年後、ユニット埋設部から沖合い30mほどの海域にコンブが豊かに生育し、2年目、3年目もその効果が継続することが確認できました。(北海道増毛町)

転炉スラグ漁礁ブロック実海域設置試験

和歌山製鉄所では、転炉スラグ漁礁ブロックを用いた漁礁への適用試験を実施しています。
2008年10月和歌山県海南市冷水浦地先海域(海南市漁業組合)にて転炉スラグ漁礁ブロック12個(7トン/個)を沈設し、生物分布・付着動物・魚介類について経過を観察しています。
2010年4月観察結果より、転炉スラグ漁礁ブロックは比較材の砕石ブロックに比べて、海藻・付着動物の種類、量とも多い傾向が確認できました。今後も引き続き経過観察を実施し、転炉スラグ漁礁ブロックの漁礁への優位性を確認していきます。
観察した生物等の種類は以下のとおりです。

  • 生物類:ワカメ、シダモク、カゴメノリ、ワツナギソウほか
  • 付着動物:ウミウシ、イタボガキ、ナマコ、マボヤほか
  • 魚介類:メバル、カサゴ、クロダイ、アジほか

なお、観察結果は、海南市漁業組合、和歌山県水産振興課、海南市産業振興課に報告し、高い評価を得ております。

経過観察状況

経過観察状況

転炉スラグ漁礁ブロック

転炉スラグ漁礁ブロック

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